薬局で働く現場の声/佐々木さん53歳男性

保健医療

東京都内で調剤薬局を経営されている佐々木さんですが、もともと両親が薬剤師でそのあとを継いだ方です。

方針は薬を通して、地元に住んでいる方々の健康を総体的に考える事とされているのですが、町の薬局のやりがいや苦労について質問されて頂きました。

まず、薬剤師を選んだ理由についてですが、「兄弟は三人で末っ子なのですけれども、もともと両親が薬屋をやっていて、その薬屋の跡継ぎを考えたら長男が店を継ぐのが一般的なのですが、当時の薬屋というのは景気が良いとは言えませんでした。

「市販薬を中心にトイレットペーパーやシャンプーなどの日常品を一生懸命に売っている時代で、スーパーや百貨店などの大型店も出始めて商店街自体が衰退していきました。」

このような状況下でも、薬剤師の資格を取ろうと思ったのは、手に職を持ちたいという気持ちからで、家を継ぐこともできるし、その気になれば他の会社で働けば良いと考えたからです。

ところが他の会社で働けば良いという思いとは裏腹に、薬科大に入学した年に、ちょうど医薬分業が始まり、お店が忙しくなりました。
その頃は、コンピューターはなかったので、保険店点数の計算も全て自分でこなさなければいけませんでした。結果、学生中に店を手伝うようになって、今に至る感じです。

次に今と昔の仕事内容の違い

特に違う点は、ここ10年でずいぶん医薬分業が進み、保健医療の比重が大きくなり、うちの場合は9割くらいが保健医療になっています。

市販の薬に関する業務をやっている余裕無いのが経営的な板挟みではありますが、本来は半々くらいでバランスよくできれば良いですよね。

1日の流れ

一日の流れは、詳細な時間割があるわけではないのですが、開店がするのが9時で、その30分前から掃除などをして準備を始めますので、開店すると調剤業務を中心に、あいている時間を狙って在庫の確認をします。

午前中と午後に分けて問屋さんが1日に6回来て、その都度足りていない薬品の発注や補充をしています。

これらが終わると、お昼時に差し掛かり昼食をはさんで、午後も同じような感じになります。 患者さんが来れば調剤業務をしますし、空いている時間で在庫チャックや発注、補充という具合に行います。

表面的には単調に思われるかもしれませんが、実際には患者さんを相手にする時間が多いので、手際良く仕事を片付けることができないと、整理整頓ができない状況が続き、たいへんな事になってしまいます。